
バイラオールの至芸
歌って踊れる盛り上げ役・フェステーロとは違い、バイレが本業の正統派バイラオールでカンテを歌える、という事例は昔のエル・グイトぐらいしか去来しないのですが、現代シーンではまずこのホセ・マジャでしょう。筆者が目の当たりにした、2022年11月マドリード初演の「名もなき色Color sin nombre」の無伴奏ソレアの衝撃は、約4年前の本連載第52回(2022年11月17日号)で既報済みですが、先週閉幕した第30回ヘレスフェスティバルでも同作品を再演し、変わらぬカンテ・ホンドぶりを披露してくれました。
