139.81歳セペーロの歌(メ・ドゥエレ)
1942年3月6日ヘレス生まれ、現在82歳のフラメンコ・ギタリスト、パコ・セペーロは、今も現役で舞台に上がり、得意のマシンガントークに重厚軽妙なヘレス・アイレのトーケをイキイキと響かせます。カマロン(1950~1992)の最初期の伴奏者であり、帝王マノロ・カラコール(1909~1973)、国民的歌手ローラ・フローレス(1922~1995)など、名立たるスターの伴奏を重ねてきた生ける伝説。その彼が昨年81歳で発表した新作「メイド・イン・セペーロ」(’23)で、前作「ビベンシアス」('21)に引き続き、再び「歌」を披露しているのです。洒脱な味わいの歌声をぜひ皆さまに、と今週の紹介に相成りました。
138.運命の血統(アブラ&南方理髪店)
フラメンコとの共演歴が長いジャズ・コントラバス奏者、ホセミ・ガルソンの新作「アブラ」(‘23) ジャズ×民衆詩人×カンテ 今や70代となったカルメン・リナーレスが歌う「ナナ・デル・カバージョ・グランデ」の渋い枯淡の味わ […]
137.人生はいま(ファンダンゴ)
妻に捧げたミゲル・オルテガ第3作目のソロアルバム「ラウラ」(′24) カサレスへの思い 来たる7月28日で49歳を迎えるベテラン、ミゲル・オルテガの新作「ラウラ」(′24)を聴き、時の流れをまざまざと感じました。筆者は […]
136.正義と復讐(アレグリアス)
そぞろ歩きにぴったりの、カディス旧市街の北東部サン・カルロス城塁からの眺め モデルは〝名人ペリコン〟 「ぺピート・イ・パキート」(′24)の4曲目のアレグリアスは、現在でも歌われる定番歌詞がズラリと並ぶ、いわばスーパース […]
135.11歳と13歳(ソレア)
1959年のパコ&ペペ・デ・ルシアの復刻録音「ぺピート・イ・パキート」(′24)。母ルシアと故郷アルへシーラスのアルタ広場にて。左端がパコで中央がペペ。 ′50年代末の神童 パコ・デ・ルシアが2014年に逝去して10年 […]
134.グラナダ新時代(ラ・プラスエラ&ダビ・デ・ハコバ)
ラ・プラスエラの第2作目「ラ・カレータ」(′24)。閉鎖した砂糖工場が右手に見える。 深化するフラメンコ・ファンク ダビ・デ・ハコバ(1985年/グラナダ県モトリル出身)と言えば、往年のパコ・デ・ルシアファンはすぐさま […]
133.モネオ一族(シギリージャ)
ヘレスはサン・ミゲル地区の名家出身、ルイス・モネオの第2作目「メタル・フンディオ」(‘24)。近日中にアクースティカで取り扱い予定。製作元はエシハのインディーズ「ラ・ドロゲリア・ミュージック(La Droguería M […]
132.フランスの記憶(マラゲーニャ・イ・ハベーラ)
パコ・エル・ロボとサンジタナンダの「メモリア・デ・ロス・カンテス・フラメンコスVOL.Ⅰ」(‘24) パリ生まれの70代 俗称“ペリーコのアンソロジー”で名高いカンテの聖典「アントロヒア・デル・カンテ・フラメンコ」は1 […]
131.タイムトラベラー(アンデネス・デル・ティエンポ)
7年ぶりのソロ新作!!
かつてコルドバの貴公子と持てはやされ、全世界の女性ファンを虜にしたフラメンコ・ギタリスト、ビセンテ・アミーゴも現在57歳(1967年3月25日生まれ)。還暦まで3年に迫ったベテランが、去る4月12日に、7年振り9枚目のソロアルバム「時のプラットホーム(Andenes del Tiempo)」を発表しました。
130.オレ!チペン!!(ガロティンV)
1912年にガロティンを録音したニーニャ・デ・ロス・ペイネス(1890~1969)。セビージャ中心街のアラメダ・デ・エルクルス通りにマノロ・カラコール(1909~1973)、闘牛士チクエロ(1902~1967)と並んで建 […]