中谷伸一の週刊レトラの世界
138.運命の血統(アブラ&南方理髪店)新着!!

フラメンコとの共演歴が長いジャズ・コントラバス奏者、ホセミ・ガルソンの新作「アブラ」(‘23) ジャズ×民衆詩人×カンテ  今や70代となったカルメン・リナーレスが歌う「ナナ・デル・カバージョ・グランデ」の渋い枯淡の味わ […]

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137.人生はいま(ファンダンゴ)

妻に捧げたミゲル・オルテガ第3作目のソロアルバム「ラウラ」(′24) カサレスへの思い  来たる7月28日で49歳を迎えるベテラン、ミゲル・オルテガの新作「ラウラ」(′24)を聴き、時の流れをまざまざと感じました。筆者は […]

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136.正義と復讐(アレグリアス)

そぞろ歩きにぴったりの、カディス旧市街の北東部サン・カルロス城塁からの眺め モデルは〝名人ペリコン〟 「ぺピート・イ・パキート」(′24)の4曲目のアレグリアスは、現在でも歌われる定番歌詞がズラリと並ぶ、いわばスーパース […]

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135.11歳と13歳(ソレア)

1959年のパコ&ペペ・デ・ルシアの復刻録音「ぺピート・イ・パキート」(′24)。母ルシアと故郷アルへシーラスのアルタ広場にて。左端がパコで中央がペペ。 ′50年代末の神童  パコ・デ・ルシアが2014年に逝去して10年 […]

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134.グラナダ新時代(ラ・プラスエラ&ダビ・デ・ハコバ)

ラ・プラスエラの第2作目「ラ・カレータ」(′24)。閉鎖した砂糖工場が右手に見える。 深化するフラメンコ・ファンク  ダビ・デ・ハコバ(1985年/グラナダ県モトリル出身)と言えば、往年のパコ・デ・ルシアファンはすぐさま […]

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133.モネオ一族(シギリージャ)

ヘレスはサン・ミゲル地区の名家出身、ルイス・モネオの第2作目「メタル・フンディオ」(‘24)。近日中にアクースティカで取り扱い予定。製作元はエシハのインディーズ「ラ・ドロゲリア・ミュージック(La Droguería M […]

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132.フランスの記憶(マラゲーニャ・イ・ハベーラ)

パコ・エル・ロボとサンジタナンダの「メモリア・デ・ロス・カンテス・フラメンコスVOL.Ⅰ」(‘24) パリ生まれの70代  俗称“ペリーコのアンソロジー”で名高いカンテの聖典「アントロヒア・デル・カンテ・フラメンコ」は1 […]

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131.タイムトラベラー(アンデネス・デル・ティエンポ)

7年ぶりのソロ新作!!

 かつてコルドバの貴公子と持てはやされ、全世界の女性ファンを虜にしたフラメンコ・ギタリスト、ビセンテ・アミーゴも現在57歳(1967年3月25日生まれ)。還暦まで3年に迫ったベテランが、去る4月12日に、7年振り9枚目のソロアルバム「時のプラットホーム(Andenes del Tiempo)」を発表しました。

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130.オレ!チペン!!(ガロティンV)

1912年にガロティンを録音したニーニャ・デ・ロス・ペイネス(1890~1969)。セビージャ中心街のアラメダ・デ・エルクルス通りにマノロ・カラコール(1909~1973)、闘牛士チクエロ(1902~1967)と並んで建 […]

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129.“トルタ”登場(メリー・ウィドウ特別編)

昨年復刻されたトルタ遺作「ソリダリダ」、2015年版のライナーより。右写真前面で歌うのは兄のマヌエル・モネオ ボヘミアン追憶  全世界的な人気オペラ「メリー・ウィドウ」のスペイン語版パロディ「フローラ、魅惑の未亡人」は、 […]

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