中谷伸一の週刊レトラの世界
147.愛の学び舎(グラナイーナ)

先週9月20日発売、イスラエル・フェルナンデス最新作「ポル・アモール・アル・カンテ」(‘24)は、アントニオ“エル・レロヘーロ”の老練な伴奏も美しい伝統回帰の一枚。 1940~1950年代のカンテ  今週ご紹介のグラナイ […]

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中谷伸一の週刊レトラの世界
123.インプロ・トラディショナル(タンゴ)

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中谷伸一の週刊レトラの世界
109.2023年ベスト10‼(週刊レトラ編)

年末年始のフラメンコタイムに!

 今年も本日を含めてあと四日。まだ仕事がある人も、もうお休みに入っている人も、ほっと一息つく、あるいはラスト・スパートに「フラメンコ」は欠かせないはず。とはいえ一体どれを聴けばいいのやら‥‥そんな方々へおススメの、珠玉のベストセレクション10作品、2023年週刊レトラ編です!

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中谷伸一の週刊レトラの世界
104.ラテングラミー速報(マルティネーテ&ブレリア)

2023年11月16日(現地時間)、今年のラテン・グラミー授賞式は史上初めてアメリカ合衆国以外の地、スペインのセビージャで行われ、注目の「最優秀フラメンコアルバム(Mejor Álbum de Música Flamenca)」は、ニーニャ・パストーリの「カミーノ」(′23)に決まりました。

 本シリーズでも一度取り上げていたアルバムで(第85回)、内容的にも充実の出来栄えゆえ順当な受賞と言えましたが、周囲を最も驚かせたのは、本公演の前に行われたプレガラでのカンテ・フラメンコです。

「あたしは牢屋に入れられた‥‥」と、いにしえのレトラで始まるマルティネーテ! リズムを刻む金床と鉄鎚、つまり本格的なジュンケとマルティージョがステージに持ち込まれ、きらびやかなムードの会場を、一気にカンテホンドの異世界へ引き込みます。身体を折って吐き出されるケヒオ――黒い慟哭に、“フュージョン女王”と称されるニーニャ・パストーリの素顔が露わになりました。サン・フェルナンド生まれの天才少女で、同地の英雄カマロンと知己のあるプーロなカンタオーラ――そのたぐいまれな本質は依然として健在だったのです。

 続くブレリアでは、グラミー候補の一人でフラメンコ・ベーシストという鬼才フアンフェ・ペレス、そして共にマルティネーテを歌った、同じく候補のイスラエル・フェルナンデスらと怒涛のソニケーテを聴かせます。無伴奏のマルティネーテと複合高速リズムのブレリアという、門外漢やフラメンキートには絶対に不可能な選曲で会場を沸かせたのは、第一線のプロとして活躍するフラメンコ・アーティストの譲れない矜持だったのかもしれません。

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86.トレドのヒターノ(ソレア)

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80.第三世界へ(ブレリア)

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