ブレリア(アンダ・ハレオ)
詩人・劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカ(1898〜1936)が収集した『13の古謡』。前回取り上げた「18世紀のセビジャーナス」と並び、13曲の中でも人気の高い曲をもうひとつ紹介しよう。第1曲「アンダ・ハレオ」だ。もっともこちらは、セビジャーナスではなく、景気のよいタイトルが示すとおり、ブレリアの調子を持っている。
ただしブレリアとは言っても、こんにちブレリアやソレアで一般的にみられる8音節3行詩、いわゆるテルシオ(tercio)と呼ばれる形を取ってはいない。ロルカが収集した民謡、つまり古くから人々の口を介して伝えられたままの、最もスタンダードな詩の形を、「アンダ・ハレオ」は持っている。そう──〈コプラ〉の形を。