聖母
セビジャーナス ポル・ラ・マニャーナ
2023年4月1日
以前にも、ロシオ・フラードがカルロス・サウラの映画『セビジャーナス』の中で歌った「「Lo tire al pozo(井戸に捨てたわ)」を取り上げた。このようにひとつひとつ独立したセビジャーナスは、これまで見てきたもの(「Pasa la vida」や「Mira a la cara」)のように、3連目のリフレインが共通してはいないし、そもそも4番までがセットでもない。したがって、好きなように組み合わせることができる反面、とりわけ踊りに使う場合は、どれを歌うかあらかじめギタリストに伝えておかないと、とっさにキーを合わせてもらえない可能性があるので多少の注意が必要だ。しかしこちらの形式のほうが、型にはまっていない、本来のセビジャーナスの楽しさが味わえると思うのだがいかがだろうか。
セビジャーナス・クラシカス・デ・オブレゴン
2023年4月1日
今回取り上げるのは、これまで紹介した踊り用の華やかなものと趣きを異にする、ピアノの弾き語りによるセビジャーナスだ。この11月に新作『J:ビヨンド・フラメンコ』が公開になるカルロス・サウラ監督が手がけた、初のフラメンコ・オムニバス映画『セビジャーナス』に収録されている。演奏しているのは、20世紀を代表するフラメンコ・ピアニストのひとりで数々のヒット曲を生み出したマヌエル・パレハ=オブレゴン。