106.アンヘリータ追悼Ⅱ(ドローレスのシギリージャ)
アンヘリータ逝去当日の夜、追悼のシギリージャを唄うドローレス・アグヘータ。伴奏はドミンゴ・ルビチ。「Flamenco Mu de Jere」のYou Tube「Siguiriya dedicada a Angelita […]
105.ラ・プトゥキータ(ルンバ)
「ラ・プトゥキータ」(’23)のシングルジャケット。右がマリア・ペラエ、左がメロディ。 マリア&メロディの豪華饗宴! 街中はクリスマスムードが近づいてきて、フラメンコ界隈ではビジャンシーコなどのイベントソングが花盛りと […]
104.ラテングラミー速報(マルティネーテ&ブレリア)
2023年11月16日(現地時間)、今年のラテン・グラミー授賞式は史上初めてアメリカ合衆国以外の地、スペインのセビージャで行われ、注目の「最優秀フラメンコアルバム(Mejor Álbum de Música Flamenca)」は、ニーニャ・パストーリの「カミーノ」(′23)に決まりました。
本シリーズでも一度取り上げていたアルバムで(第85回)、内容的にも充実の出来栄えゆえ順当な受賞と言えましたが、周囲を最も驚かせたのは、本公演の前に行われたプレガラでのカンテ・フラメンコです。
「あたしは牢屋に入れられた‥‥」と、いにしえのレトラで始まるマルティネーテ! リズムを刻む金床と鉄鎚、つまり本格的なジュンケとマルティージョがステージに持ち込まれ、きらびやかなムードの会場を、一気にカンテホンドの異世界へ引き込みます。身体を折って吐き出されるケヒオ――黒い慟哭に、“フュージョン女王”と称されるニーニャ・パストーリの素顔が露わになりました。サン・フェルナンド生まれの天才少女で、同地の英雄カマロンと知己のあるプーロなカンタオーラ――そのたぐいまれな本質は依然として健在だったのです。
続くブレリアでは、グラミー候補の一人でフラメンコ・ベーシストという鬼才フアンフェ・ペレス、そして共にマルティネーテを歌った、同じく候補のイスラエル・フェルナンデスらと怒涛のソニケーテを聴かせます。無伴奏のマルティネーテと複合高速リズムのブレリアという、門外漢やフラメンキートには絶対に不可能な選曲で会場を沸かせたのは、第一線のプロとして活躍するフラメンコ・アーティストの譲れない矜持だったのかもしれません。
103.アンヘリータ追悼(ティエント・イ・タンゴ)
2008年「Generaciones」でティエント・イ・タンゴを踊るアンヘリータ・バルガス。右はカンテのフアン・ホセ・アマドール。 77歳、ヒターナ女王逝く 踊り手のアンヘリータ・バルガスが、先週11月11日の早朝(ス […]
102.君は迷宮(タンゴ)
カマロンとパコに捧げたディエゴ・アマドールの新作「沈黙は金(El silencio es oro)」(’23) 天才チューリは今 フラメンコギターの深みをピアノで表現した傑作「ピアノ・ホンド」(‘03)からはや20年、 […]
101.汚れた水でも(マルティネーテ)
カンテ・ホンドの狂気を体現する名盤「ドローレス」(’04)。伴奏はパリージャ・デ・ヘレス “最後の野性”の継承者 2015年のクリスマスに亡くなった、“最後の野性”マヌエル・アグヘータの娘、ドローレス・アグヘータの第2 […]
100.二刀流の叫び(タンゴ&ジャズ)
10月13日発売、アントニオ・リサーナの新譜「ヴィシュッダ」(’23)。カンテ&サックス二刀流の真骨頂がここに! “ヴィシュッダ”を求めて 去る10月13日発売、カディス県サン・フェルナンド出身の二刀流(カンタオール& […]
99.市井詩人ホセ(グラナイーナ・マラゲーニャ)
「ホセ・セペーロ/カンテの詩人(José Cepero/El poeta del cante)」(‘00)に収録の「友を信じるな(No te fies de los amigos)」。伴奏者写真はルイス・マラビージャ。 […]
98.不完全なメロディ(カンシオン)
https://www.youtube.com/watch?v=n1kflf_3kXI 「20年なんてあっという間(Que 20 años no es nada)」(‘00)に収録の「不完全なメロディ(Molodía i […]
97.歌姫サライマ(タンゴス・パラゲーロス)
https://www.youtube.com/watch?v=1AyJNAL6TJo&list=PLEr3fJVgARteY_JQq5iixpOlSOWu2ifFy&index=18 新作「タンゴス・パ […]