中谷伸一の週刊レトラの世界
146.人生はウソ(ソレア)

ヘレスの大ベテラン、マノロ・シモンの最新作「デ・カーニャ・イ・バーロ」(‘24)はソレアへのオマージュ 全16曲がソレア!  1953年、ヘレス出身のマノロ・シモンの最新作「デ・カーニャ・イ・バーロ」(′24)は、「Yo […]

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145.マノレーテ三回忌(アレグリアス)

1978年、東京・新宿のタブラオ「エル・フラメンコ」(1967~2016)に二度目の出演を果たした頃のマノレーテ(中央)。カンテ(左)はフアン・カンテーロ、ギター(右端)はマノロ・モンテス。当時のパンフレットから。 日本 […]

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144.二刀流グイト(ブレリア)

1976年、スペイン国営テレビ(TVE)放送のグイトのカンシオン・ポル・ブレリア。ギターはアントニオ・ロサーダとアンヘル・コルテス 正統派バイラオールの歌声  カンテとバイレの二刀流と言えば、20世紀を代表する〝ソレアの […]

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143.カルメン・アマジャの秘技(ブレリア)

つい先日、メジャーリーグ史上6人目の「フォーティ・フォーティ」(40本塁打&40盗塁)を同日達成したドジャースの大谷選手の活躍で、〝二刀流〟という言葉はかなり一般的になりましたが、フラメンコ界における元祖「二刀流」と言えば、あの伝説のバイラオーラ、カルメン・アマジャ(1913~1963)だということに、異論を差しはさむ人は少ないでしょう。

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142.没後十年のパコへ(ブレリア)

パコ・デ・ルシア没後十年に捧げた「パケアンド」(‘24)。ディエゴ・アマドール(左)とホセ・マリア・バンデーラ 才人ふたりのパコ賛歌  ピアノ&ギター&カンテという三刀流の才人ディエゴ・アマドールと、1980年代後半から […]

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141.月下美人(ソレア)

1951年グラナダ生まれ、アントニオ・ゴメス“エル・コロラオ”の「ポル・ラ・マドゥルガー」(‘15) グラナダの市井派  SpotifyやYou Tubeには載らない貴重なカンテアルバム(※近日中アクースティカ取り扱い予 […]

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140.イサベリータへ捧ぐ(シギリージャ)

エストレマドゥーラ地方カセレス出身、ミリアム・カンテーロのデビュー作「マエストラス」(‘24) カンテ一家に生まれて  スペイン南西部、ポルトガルに国境を接するエストレマドゥーラ州と言えば、往年の名歌手ポリーナ・デ・バダ […]

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139.81歳セペーロの歌(メ・ドゥエレ)

 1942年3月6日ヘレス生まれ、現在82歳のフラメンコ・ギタリスト、パコ・セペーロは、今も現役で舞台に上がり、得意のマシンガントークに重厚軽妙なヘレス・アイレのトーケをイキイキと響かせます。カマロン(1950~1992)の最初期の伴奏者であり、帝王マノロ・カラコール(1909~1973)、国民的歌手ローラ・フローレス(1922~1995)など、名立たるスターの伴奏を重ねてきた生ける伝説。その彼が昨年81歳で発表した新作「メイド・イン・セペーロ」(’23)で、前作「ビベンシアス」('21)に引き続き、再び「歌」を披露しているのです。洒脱な味わいの歌声をぜひ皆さまに、と今週の紹介に相成りました。

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138.運命の血統(アブラ&南方理髪店)

フラメンコとの共演歴が長いジャズ・コントラバス奏者、ホセミ・ガルソンの新作「アブラ」(‘23) ジャズ×民衆詩人×カンテ  今や70代となったカルメン・リナーレスが歌う「ナナ・デル・カバージョ・グランデ」の渋い枯淡の味わ […]

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137.人生はいま(ファンダンゴ)

妻に捧げたミゲル・オルテガ第3作目のソロアルバム「ラウラ」(′24) カサレスへの思い  来たる7月28日で49歳を迎えるベテラン、ミゲル・オルテガの新作「ラウラ」(′24)を聴き、時の流れをまざまざと感じました。筆者は […]

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