184.ゴールデントリオ(リマ・コンソナンテ=完全脚韻)
カンテ・フラメンコ時代の若き女王ロシオ・フラードが歌う「アレグリアス・デ・セビージャ」収録のEP盤('65) 押韻の魔術師 「キンテーロ・レオン・キロガ」――泣く子も黙るこのゴールデントリオの名は、第二次大戦前後からのス […]
183.ベルデ(リマ・アソナンテ=母音脚韻)
「気品と才気、羽ばたく心と澄んだ衝動が、彼のように統合されているのを、私はかつて見たことがない」(詩人パブロ・ネルーダ)/ロルカ代表作「ロマンセーロ・ヒターノ」('28)表紙掲載の献辞より(verticales de b […]
182.夢 vs 時(ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ②)
ロルカのイラストが表紙の「Así que pasen cinco años(五年経ったら)」(カテドラ社/旧版) リアルと超現実 フュージョン・フラメンコの金字塔と呼ばれる「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」('79) […]
181.天才とリマ(ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ①)
1979年発売、ガルシア・ロルカの詩を歌ったカマロンの名盤「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」 高貴なる魂、ロルカ マヌエル・トーレ、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスといった伝説的アルティスタを実際に間近で聴き、フラメンコ […]
180.音節の波間で(八音節②)
ドローレス・ラ・デル・セピージョの出身地、プエルト・デ・サンタ・マリアのマジョール・プリオラル教会正面入り口上部中央に見えるシンボル、バロック様式のサンタ・マリア(聖マリア)像 foto : S.Nakaya 〝エンデカ […]
179.美しき韻律(オクトシラボ/八音節①)
〝クアトロベルソス・オクトシラボス〟という響きは、カンテ・ファンなら一度は耳にしているのでは?「八音節四行詩」を意味する、カンテではポピュラーな詩形式を示す言葉です。では「八音節」とは?
178.馬を水場に(ロマンセVII/伴奏付きマイレーナ版)
1973年7月2日放送「アントニオ・マイレーナ/カンテの祭儀と地理(スペイン国営放送)」の終盤、伴奏・パルマ付きのロマンセ(コリード・ヒターノ)を歌うアントニオ・マイレーナ マエストロは伴奏&パルマで マエスト […]
177.さらば故郷(ロマンセVI)
イスラム教とキリスト教のはざまで――イベリア半島の中世叙事詩メドレーのトリを飾るドローレス・ラ・デル・セピージョ(1895~1976)「Magna Antología del Cante Flamenco」(’82)の解 […]
176.言わぬが花(ロマンセV)
「マグナ・アントロヒア・デル・カンテ・フラメンコ」('82)をプロデュースしたホセ・ブラス・ベガ氏。同解説書のプロローグ(序文)より。 イスラム王妃の前歴 ここ数週にわたりお伝えしている「マグナ・アントロヒア・デル・カ […]