パリージャ・デ・へレスの伴奏
クリスマス・ソング「ビジャンシーコ」の中でも、昔からコーラスで盛んに歌われてきた「カミナ・ラ・ビルヘン・プーラ(純なる聖母が歩く)」が今週のテーマです。今は亡きヘレスの名手、パリージャ・デ・ヘレス(1945~2009)が伴奏するこのレトラは、聖母マリアと夫サン・ホセ、その息子イエス(ヘスス)の三者が織り成す、ベレンへの旅を描いたものです。
このシーズン特有の伝統楽器「サンボンバ」独特の、低くうねりこすり上げる音が聞こえてきます。本番がいよいよ近づいてきた昨今の予習に、ぜひお役立てください。各フレーズ末尾で繰り返される「ビバ・アモール(Viva(el)amor)」「ビバ・ラウレー(Viva(el)Laurel)」は、合いの手代わりに使われるものですが、神聖なる「愛(amor)」と「月桂樹(ローレル/Laurel)」の二単語を何度もリピートすることで、年末最大の宗教イベントを彩るビジャンシーコの雰囲気が一段と盛り上がっていきます。
“157.純なる聖母さま(カミナ・ラ・ビルヘン・プーラ)” に対して2件のコメントがあります。