
5人目の「黄金の鍵」受賞者
先週11月13日木曜日の未明(現地時間)、入院先であるマラガ地方大学病院にて、アントニオ・フェルナンデス・ディアス〝フォスフォリート〟が亡くなりました。享年93。心臓系の外科手術後に起きた感染症が、直接の死因ということです。
1932年8月3日、コルドバ県プエンテ・ヘニル生まれのフォスフォリートは、8歳の頃からすでに酒場で唄い、小銭を稼いでいたという強者。幼少期にスペイン内戦の泥沼を生きた当事者であり、苛酷で凄烈な体験談にあのカンテの説得力の一端が見えた気がしたものです。
