本録音収録の1982年初版発売「マグナ・アントロヒア・デル・カンテ・フラメンコ」解説表紙。
愛好家に有名なこのエッチングは、19世紀に活躍したホアキン・アラウホ作の「Cantaor Flamenco」(1884年)。

理屈を超え

「説明できない」「矛盾」「不可解」なことが、現代の世の中では減りつつありますが、アンダルシアのカンテ・フラメンコ原初期の姿を映す、無伴奏の語り唄「ロマンセ」では、演者の個性によって、同じテーマでもディテールが少しずつ異なったり、辻褄が合わなかったりします。ですが、それこそが長らく庶民やヒターノの間で広まった「口づたえ」、いわゆる口承芸能たるゆえんでしょう。

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