カサレスへの思い
来たる7月28日で49歳を迎えるベテラン、ミゲル・オルテガの新作「ラウラ」(′24)を聴き、時の流れをまざまざと感じました。筆者は24年前の2000年、セビージャのビエナル新人コンクール参加の20代のミゲルにインタビューをしたことがあり、「俺は偉大な歌い手でもなんでもないぜ」と謙遜していた若者は、その10年後にウニオンのカンテ・デ・ラス・ミーナス最高賞「ランパラ・ミネーラ」を獲得。マリア・パヘスを筆頭に多くの有名踊り手の伴唱に関わり、現在は音楽学校でカンテの教授活動も行っていると言います。