“ロス・プエルトス”と“カンテ・コルト”
「夜の沖合いで船乗りが泣いている、ソレアを唄いながら‥‥」という夏らしい映像的なレトラが、台所の流しの上に置いたコンパクト・スピーカーから響いてきて、思わず包丁の手が止まりました。真っ黒い影法師が洋上で揺れる光景が、はっきりまぶたの裏に浮かんだのです。つい先日、新宿の中古屋で買ったばかりのCD「Suenan Las Campanas」(’91/※原盤は’88年発売の同名LP)に入っていた、パンセキートのアレグリアス「ロス・プエルトスにはあるんだ(Los puertos tienen)」でした。格調が猛暑に涼を呼ぶシリーズ第3弾です!