「気品と才気、羽ばたく心と澄んだ衝動が、彼のように統合されているのを、私はかつて見たことがない」
(詩人パブロ・ネルーダ)/ロルカ代表作「ロマンセーロ・ヒターノ」('28)表紙掲載の献辞より(verticales de bolsillo版

〝リマ・アソナンテ〟とは?

 デビュー前から仲間うちで特異な才能を賞賛されていたロルカですが、友人である詩人ヘラルド・ディエゴへ宛てた手紙の中で、みずからの資質を冷静に分析する、こんなくだりがあります。

「講演ではときどき詩について話すけれど、唯一話せないのは自分の詩のことなんだ。僕が(詩の制作を)無意識でやっているからじゃないよ。その逆で、僕は神様、あるいは悪魔のおかげで実際に詩人だけど、テクニックと努力、そして詩が何たるかを完全に理解しているおかげでもあるんだ」

 こんなロルカの〝努力〟を端的に表すのが、今週からお届けする押韻(リマ=Rima)の世界です。

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