
リアルと超現実
フュージョン・フラメンコの金字塔と呼ばれる「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」('79)のタイトル曲の原典となったレトラは、ガルシア・ロルカの劇作品「五年経ったら(Así que pasen cinco años)」('31)の第三幕冒頭に登場する狂言回し役(=アルレキン)の歌唱シーンから取られています。
超有名曲にもかかわらず、レトラの意味に「?」と頭を捻ったファンの方も多いのではないでしょうか。というのもこの抽象的な内容は、〝ザ・ロルカ節〟という側面もありますが、物語のあらすじに直結しているからです。