イスラム教とキリスト教のはざまで――イベリア半島の中世叙事詩メドレーのトリを飾るドローレス・ラ・デル・セピージョ(1895~1976)
「Magna Antología del Cante Flamenco」(’82)の解説書写真より

明治のドローレス

 強固な意志みなぎる、凛々しき横顔――ドローレス・ラ・デル・セピージョは、日本の年号で言うなら、明治28年(1895年)生まれのカンタオーラです。本シリーズ174回(2025年4月3日号)に登場したアロンソの5歳上の姉で、同じく親類一族からの口承による、語り唄ロマンセを得意としていました。

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