中央がジェライ・コルテス。「Sonar por Bulerías」で共演の辣腕パルメーラたちに囲まれて。

新旧世代の架け橋

 1995年、アリカンテ生まれのフラメンコ・ギタリスト、ジェライ・コルテス。熱心なバイレファンの皆さんには、2023年末、東京は新宿のタブラオ「ガルロチ」で行われた、人気舞踊手ロシオ・モリーナ公演に登場の、見た目も爽やかなイケメンギタリスト、と言えば思い当たるかもしれません。

 ところがそんな風貌とは裏腹に、音色の奥底には「現代」「伝統」「ヒターノ」といった、トーケ・フラメンコの深遠を紡ぐエッセンスが、ここぞの瞬間にギラッ、ギラッと閃きます。ヘレス? セビージャ? カディス? パコ・デ・ルシア? ディエゴ・デル・ガストール? メルチョール・デ・マルチェーナ? 多彩なニュアンスを変幻自在に煌めかせ、しかも十代後半からマドリードでタブラオ経験を積んでいるため、実際にバイレ&カンテ伴奏の達人でもあるという、若くしてセンサー感度抜群な苦労人なのです。

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