177.さらば故郷(ロマンセVI)
イスラム教とキリスト教のはざまで――イベリア半島の中世叙事詩メドレーのトリを飾るドローレス・ラ・デル・セピージョ(1895~1976)「Magna Antología del Cante Flamenco」(’82)の解 […]
176.言わぬが花(ロマンセV)
「マグナ・アントロヒア・デル・カンテ・フラメンコ」('82)をプロデュースしたホセ・ブラス・ベガ氏。同解説書のプロローグ(序文)より。 イスラム王妃の前歴 ここ数週にわたりお伝えしている「マグナ・アントロヒア・デル・カ […]
174.「No」は「Sí」(ロマンセⅢ)
1973年8月13日放送「無伴奏の原初カンテ(Cantes primitivos sin guitarra)」に出演のアロンソ・エル・デル・セピージョ。スペイン国営テレビ「カンテの祭儀と地理(Rito y geograf […]
171.わが名はホセ(マルティネーテ)
1976年9月録音のファースト・ソロ「ホセ・エル・ネグロ」(’76)のジャケット/撮影:マキシモ・モレーノ(Máximo Moreno) ジャケット内側見開き。先週の「ロマンセ・デ・ベルナ […]
170.ネグロと聖女(コリード・デ・ラス・モンハス)
〝ネグロ〟な瞬間を捉えた「ロマンセ・デ・ベルナルド・デル・カルピオ」('78)のLPジャケット裏面 友と離れ修道院へ ホセ・エル・ネグロ(1913~1995)と言えば、ロマンセあるいはコリードと呼ばれる中世から伝わる叙 […]
117.カンテ・ヒターノ新世紀(ブレリア)
6年前の2018年、大ベテランギタリスト、パコ・セぺーロのプロデュースによるデビュー「ドス・カミーノス」(′18)で注目を浴び、一躍時の人となったカディス県チピオナ出身のカンタオール、サムエル・セラーノ(1994年生まれ)。色黒かつ野性的な風貌で、まさしく典型的な「ザ・ヒターノ」の強面ですが、実際はフレンドリーかつ真摯な青年で、一昨年セウタのライヴ会場やアルヘシーラスへのフェリー乗り場で行き会った時も、「オンブレー!」と大声を上げ、爽やかに挨拶してくれたことが、非常に鮮明に残っています。