フラメンコおいてけぼりトーク
フラメンコの映画④ 『ポリゴノ・スル』

フラメンコの色々なテーマに関して、リスナーの皆様を置いてけぼりにする勢いでピンポイントかつマニアックに話すウェブ・ラジオ。 11月・12月はフラメンコに関する映画を色々紹介していきたいと思います。 今回はセビージャのトレ […]

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中谷伸一の週刊レトラの世界
104.ラテングラミー速報(マルティネーテ&ブレリア)

2023年11月16日(現地時間)、今年のラテン・グラミー授賞式は史上初めてアメリカ合衆国以外の地、スペインのセビージャで行われ、注目の「最優秀フラメンコアルバム(Mejor Álbum de Música Flamenca)」は、ニーニャ・パストーリの「カミーノ」(′23)に決まりました。

 本シリーズでも一度取り上げていたアルバムで(第85回)、内容的にも充実の出来栄えゆえ順当な受賞と言えましたが、周囲を最も驚かせたのは、本公演の前に行われたプレガラでのカンテ・フラメンコです。

「あたしは牢屋に入れられた‥‥」と、いにしえのレトラで始まるマルティネーテ! リズムを刻む金床と鉄鎚、つまり本格的なジュンケとマルティージョがステージに持ち込まれ、きらびやかなムードの会場を、一気にカンテホンドの異世界へ引き込みます。身体を折って吐き出されるケヒオ――黒い慟哭に、“フュージョン女王”と称されるニーニャ・パストーリの素顔が露わになりました。サン・フェルナンド生まれの天才少女で、同地の英雄カマロンと知己のあるプーロなカンタオーラ――そのたぐいまれな本質は依然として健在だったのです。

 続くブレリアでは、グラミー候補の一人でフラメンコ・ベーシストという鬼才フアンフェ・ペレス、そして共にマルティネーテを歌った、同じく候補のイスラエル・フェルナンデスらと怒涛のソニケーテを聴かせます。無伴奏のマルティネーテと複合高速リズムのブレリアという、門外漢やフラメンキートには絶対に不可能な選曲で会場を沸かせたのは、第一線のプロとして活躍するフラメンコ・アーティストの譲れない矜持だったのかもしれません。

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中谷伸一の週刊レトラの世界
103.アンヘリータ追悼(ティエント・イ・タンゴ)

2008年「Generaciones」でティエント・イ・タンゴを踊るアンヘリータ・バルガス。右はカンテのフアン・ホセ・アマドール。 77歳、ヒターナ女王逝く  踊り手のアンヘリータ・バルガスが、先週11月11日の早朝(ス […]

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フラメンコおいてけぼりトーク
パルメーロ② Bobote y Eléctrico

フラメンコの色々なテーマに関して、リスナーの皆様を置いてけぼりにする勢いでピンポイントかつマニアックに話すウェブ・ラジオ。 7月、8月はフラメンコにおいて不可欠な楽器、パルマの名人たちを特集していきます。 今回はセビージ […]

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中谷伸一の週刊レトラの世界
76.カンテ新時代(ティエント)

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