中谷伸一の週刊レトラの世界
117.カンテ・ヒターノ新世紀(ブレリア)

 6年前の2018年、大ベテランギタリスト、パコ・セぺーロのプロデュースによるデビュー「ドス・カミーノス」(′18)で注目を浴び、一躍時の人となったカディス県チピオナ出身のカンタオール、サムエル・セラーノ(1994年生まれ)。色黒かつ野性的な風貌で、まさしく典型的な「ザ・ヒターノ」の強面ですが、実際はフレンドリーかつ真摯な青年で、一昨年セウタのライヴ会場やアルヘシーラスへのフェリー乗り場で行き会った時も、「オンブレー!」と大声を上げ、爽やかに挨拶してくれたことが、非常に鮮明に残っています。

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