河野麻耶フラメンコ・チャレンジ2023
５つのフラメンコ・チャレンジ
「利きカンテ」シリーズから人気の3曲を選びました
あなたは、フラメンコの曲種の違いを聴き分けられますか？
ひとくちに”タンゴ”と言っても、タンゴ・デ・トゥリアーナ、タンゴ・デ・グラナダ、タンゴ・エストレメーニョなど、みな違います。
この違いをワインのソムリエのように聴き分け、よりフラメンコを深く楽しむための企画が、
河野麻耶さんによる「利きカンテ」です。
昨年春からスタートし、日本のフラメンコ界にブームを引き起こしました。
この「利きカンテ」シリーズは麻耶さんが踊り手目線で、カンテをどう理解して踊りに取り入れるかを、実際にスペイン人に歌わせて分かりやすく生き生きと説明する企画です。歌い手はカディスの歌知り、エミリオ・フロリードです。
毎月１回１時間のペースで、各カンテを形式別に行なってきました。今回は「タンゴ」「ソレア」「シギリージャ＆マルティネーテ」を選び、ご紹介します。
◎動画／利きカンテ「土地別タンゴ」（60分）
◎動画／利きカンテ「 土地別ソレア」（60分）
◎動画／利きカンテ「シギリージャ＆マルティネーテ」（60分）
土地別タンゴ
ミゲルが歌う５つの土地のタンゴ、トゥリナーナ、グラナダ、マラガ、、リナーレス、エストゥレマドゥーラ、のタンゴを聴き比べて「利きカンテ」しました。
今回は、５つのタンゴのイントロ早オシクイズからスタート！ さぁ、何曲わかるかな？
ちなみに、これ全部わかる人、ほ「カンテ聴き分け理解のための金言」がいくつかあるから、それを聞き逃さにようにね！
ゲスト
ミゲル・ロセド（カンテ)
アンドレス・マルティネス（ギター）
土地別ソレア
フラメンコの最重要曲、12拍子のソレア。朗々と歌われるソレア・デ・カディス（メジーソ）、誰もが聞いたことのあるソレア・デ・アルカラ（ホアキン・エル・デ・ラ・パウラ）、踊りの盛り上げによく歌われるソレア・デ・トリアーナ（アンドンダ）。そのほかにソレア・デ・ヘレス（フリホーネス）、ソレア・デ・ウトレーラ（セルネータ）などが取り上げられています。
シギリージャ&マルティネーテ
今回は利きカンテ最後の大曲、シギリージャ、マルティネーテ、トナの特集です。5拍子とも言われ、「頭のないリズム」とも言われるシギリージャ系のリズム。このリズムは最もフラメンコ的とも感じられる独特のものです。マルティネーテやトナ無伴奏で歌われることが多いが、ここでは、バイレの現場に即した形でヌディージョ（拳でテーブルを叩く）でリズムを取りながら歌われる。その微妙な違いを、ナビゲートの麻耶さんが、現場経験の豊富さをバックに、他の誰も語れない語り口で、聴き手を説得しています。
アーティストインタビュー
フラメンコ談議に非凡な才能を示す麻耶さんのアーティストインタビューです。
スペインで暮らす日本人プロならではの視点で、アートの本質とその人間像を浮き彫りにする有意義なインタビューになっています。
今回は超熱血カンタオール、アルフレド・テハーダと、バイレ・ヒターナの秘宝ラ・モネタを取り上げました。
アルフレド・テハーダ
◎動画／アルフレド・テハーダ「インタビュー＆ワンポイントレッスン」（60分）
現地（グラナダ）インタビューで、アルフレドから、日本語とスペイン語の発声の根本的違いの自覚とその克服法や、真っ白いキャンパスにどのようにカンテの絵を描くか、さらに高度なフラメンコ作品とタブラオでは歌い方はどう違うか、などなど有益情報満載の内容。
ラ・モネタ
◎動画／ラ・モネタ「インタビュー」―フラメンコと普段着の生活―（60分）
自身のスタジオでの教授活動について、1人の女性として、妻として、母親としての日常、日本の練習生やフラメンコ達が上達する為のアドバイスなど盛り沢山です。
講師紹介
河野麻耶
Kawano Maya
マジータ
フラメンコ舞踊家
３人の子供とともにグラナダに暮らす。日本を行き来しながら両国で指導とステージ活動を続けている。幼少より田中美穂氏に師事しフラメンコを学ぶ。10歳より度々渡西し、マドリードの舞踊学校｢AMOR DE DIOS｣や、セビリアのマノロ・マリン、ホセ・ガルバン、ラ・トナなど、多くのアーティストに師事する。 1991年、日本フラメンコ協会主催・第1回新人公演で、最高賞の『奨励賞』を15歳で受賞。スペイン皇太子来日の際の『スペイン・日本文化交流』では映画監督カルロス・サウラ氏等と共演、大好評を得る。日本テレビ系『とんねるずの生だら』等、マスメディアの出演も多い。 「河野麻耶フラメンコ教室」主宰。
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